日本ヘンデル協会ではオペラ、オラトリオともさまざまな作品を扱っていますが、
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『メサイア』CD情報 Messiah CDs
『メサイア』のCDは無数に出ていて、好みも千差万別だと思いますが、編集人(三ヶ尻 正)の私見で推薦度や寸評など書き込みます。独断ですのでその分は割り引いて参考にして下さい。 |
推薦度 | 演奏者 | 特徴・寸評など(三ヶ尻正の私見です) |
●古楽での演奏 | ||
★★★ | パロット/タヴァナー・コワイア&プレーヤーズ | 古楽、1753年捨子養育院の演奏にもとづく。合唱ソプラノは成人女性が歌っている。バージョンの選定、ソロ・合唱のできなどどれを取っても高水準で各所で評判の高いディスク。ソプラノのカークビーが絶品。テンポはゆったり。何回も再版されているので値段や外装はさまざま。 |
★★★ | ホグウッド/エンシェント室内管 | 古楽、1754年捨子養育院の演奏にもとづく。合唱高声部は少年合唱。こちらも高水準で評判が高い。テンポは軽快。こちらも何度も再版。 |
★★☆ | マクリーシュ/ガブリエーリ・コンソート | 古楽。合唱ソプラノは成人女性。これもバランスのいい高水準の演奏。 |
★★☆ | クレオバリー/ブランデンブルグ・コンソート | 古楽。合唱高声部は少年合唱。値段は格安だが、演奏の質は高い。 |
★★☆ | ガーディナー/イングリッシュ・バロック・ソロイスツ | 古楽。定番CDのひとつで愛聴者も多い。合唱ソプラノは成人女性。Rejoiceが12/8拍子の版。 |
★★☆ | バット/ドゥネディン・コンソート&プレーヤーズ | 古楽。1742年ダブリン初演バージョンで、小編成のオーケストラや初期の曲の組合せが聴ける。 |
★☆☆ | マッギガン/フィルハーモニア・バロック管 | 古楽。様々なバージョンの曲を収録。プログラム再生すれば色々な年代のバージョンを再現できる。 |
★★☆ | 鈴木雅明/バッハ・コレギウム・ジャパン | 日本の団体による。冒頭に序文の朗読入り。 |
未試聴 | ルネ・ヤーコプス/ | 古楽。未試聴。 |
未試聴 | 武久源造/コンヴェルスム・ムジクム | 古楽。未試聴。 |
●モダン楽器での演奏 | ||
★★☆ | リヒター/ロンドン交響楽団 | モダン。バランスのいい演奏。 |
★☆☆ | マリナー/アカデミー室内管 | モダンだが、古楽指向の強い演奏。 |
★☆☆ | クレンペラー/フィルハーモニア管 | モダン。抜粋版。古楽登場以前の古い録音だが、雄大な音楽が流れる。 |
★★★ | 堀俊輔/オラトリオ東京/澤畑恵美ほか | モダン。日本の団体の私家版CD。ライブ録音。 |
未試聴 | コリン・デイヴィス | 未試聴。 |
未試聴 | アンドリュー・デイヴィス | 未試聴。 |
未試聴 | サー・マルコム・サージェント | 未試聴。 |
未試聴 | ヘルマン・シェルヘン | 未試聴。 |
●以下はモーツァルト編曲版 | ||
★★☆ | リリング/ゲッヒンガー・カントライ | モーツァルト編曲版(原語=ドイツ語・オリジナル編成)合唱冒頭部のソロも忠実に再現。 |
★★☆ | ヘルマン・マックス/ダス・クライネ・コンツェルト/ライニッシェ・カントライ | モーツァルト編曲版(原語=ドイツ語・オリジナル編成) |
★★☆ | パロット/ヘンデル・アンド・ハイドン・ソサイエティ | モーツァルト編曲版(英語・オリジナル編成)合唱冒頭部はソロ |
★☆☆ | マルゴワール/王室大厩舎音楽隊 | モーツァルト編曲版(ドイツ語・一部ソロ部分を合唱) |
★☆☆ | マッケラス/イギリス室内管 | モーツァルト編曲版(ドイツ語・一部ソロ部分を合唱) |
『メサイア』楽譜情報 Messiah Scores
『メサイア』の楽譜はさまざまなバージョンのものが出ています。 |
推薦度 | バージョン | 校訂者など | 出版社・年 | コメント |
●フル・スコア | ||||
★★★ |
Novello新版 |
Watkins Shaw校訂 | London 1981, Novello Publishing Limited刊 | 現在最も標準的な版の一つ。ヴォーカルスコアとも対応。大小あり。 |
★★★ |
Eulenburg版 |
Brian Priestman校訂 | Mainz, Germany 1963, Edition Eulenburg刊 | 現在最も標準的な版の一つ。ペーター版ヴォーカルスコアと対応。ミニチュアスコア。 |
★★☆ | Kalmus版=旧全集版 フルスコア(大小あり) |
Friedrich Chrysander校訂 | Kalmus社 | 旧ヘンデル全集(ブライトコップフ)を再版。在庫のないときも多い。 |
★★☆ | Dover版=旧全集版 フルスコア(大小あり) |
Friedrich Chrysander校訂 | Dover社 | 中身は上記と同じ。大小あって入手しやすい。 |
★★☆ | 日本楽譜出版社版 フルスコア(ポケット・スコア) |
池宮 英才 解説 | 日本楽譜出版社 | 国内の草分け的スコア。今も容易に入手できる。 |
★★☆ | Der Messias (モーツァルト版) フルスコア(大型スコア) |
新ヘンデル全集・通称「ハレ版」 | ベーレンライター社 | モーツァルトによる編曲版。ヴォーカルスコアもある。 |
●ヴォーカル・スコア(ピアノ伴奏譜) | ||||
★★★ |
Novello社 新版 |
Watkins Shaw校訂 | London 1981, Novello Publishing Limited刊 | 現在最も標準的な版の一つ。表紙オレンジ色。 |
★☆☆ | Novello社 旧版 | Watkins Shaw校訂(旧版) | London 19??, Novello Publishing Limited刊 | 1980年代前半まで広く使われていた。表紙赤or青。 |
★☆☆ | Novello社 Prout版 | Prout校訂 | London 19??, Novello Publishing Limited刊 | 戦後期まで広く使われていた。 |
★★★ | ベーレンライター/全音 |
新ヘンデル全集・通称「ハレ版」 | 独ベーレンライター(青)/全音楽譜出版社(赤)1990 | 現在最も標準的な版の一つ。 |
★☆☆ | ペーター社 旧版 | Schering/Soldan校訂 | Edition Peters | 標準的な版の一つ。Eulenburg社のフルスコアと対応。 |
★★★ | ペーター社 新版 | Donald Burrows校訂 | Edition Peters,1987 | 現在最も標準的な版の一つ。Donald Burrows氏が近年の研究成果も反映。旧版と曲番・小節数など揃えてあり、Eulenburg社フルスコアとも対応。 |
★★☆ | バートレット版 | Cliford Bartlet | Oxford University Press刊 | 様々なバージョンを含む最新の校訂版。資料的色彩が濃い。 |
★★☆ | 木岡版 | 木岡 英三郎 校訂 | 基督教音楽出版 | 日本で草分け的存在の合唱譜。今も広く使われている。 |
★☆☆ | 教会音楽研究会版 | 教会音楽研究会 1972 | 譜面内容は木岡版をベースにしているらしい。訳詞に特徴がある。 | |
★★☆ | メサイア女声合唱曲集 |
冨岡正男 訳詞・編曲 | 音楽之友社 1995 | 女声用への編曲版。女声合唱で演奏するときにはこの版で。 |
★★☆ | Der Messias(モーツァルト版) | 新ヘンデル全集・通称「ハレ版」 | ベーレンライター社 | モーツァルトによる編曲版。フルスコアもある。 |
バージョン情報 Messiah Versions
ヘンデルは生前『メサイア』を数十回演奏していますが、ほとんどそのたびに改訂しています。 ●『メサイア』ヴォーカル・スコア(渡部 惠一郎 解説)全音楽譜出版社(Barenrenreiter譜の国内版) |
メサイア関連図書・文献 Messiah Books & References
ここでは『メサイア』に直接間接に関係のある書物の代表的なものを紹介します。 |
推薦度 | 書 名 | 著 者 | 出版社・年 | コメント |
★★★ | Handel: Messiah (Cambridge Music Handbooks) | Donald Burrows | Cambridge University Press刊, 1991 | 『メサイア』の作曲経緯、受容など作品分析、テキストなど幅広いトピックをコンパクトにまとめた好著。英語。 |
★★★ | 演奏者・鑑賞者のための《メサイア》ハンドブック | 三ヶ尻 正 | 潟Vョパン, 1998 | 『メサイア』に関する諸情報を包括的に扱うとともに、テキストの解釈、古い英語の発音などの情報を豊富に盛り込んだ。 |
★★☆ | The Story of Handel's Messiah | Watkins Shaw | Publishing Limited刊, 1963 | |
★★☆ | A Textual Companion to Handel's Messiah | Watkins Shaw | Novello Publishing Limited刊,1965 | |
★★☆ | 「メサイア テキストと音楽の研究」 | 家田足穂 著 | 音楽之友社 1996 | 『メサイア』の出典もとになった聖書との関連のもとにテキストと音楽を解題した書物。 |
★☆☆ | Studienanleitung zu Georg Friedrich Handel's Der Messias | Erich Schmid | C.F. Peters, 1977 | |
★☆☆ | ヘンデル「メサイア」演奏と解釈 | Erich Schmid著/井本日向二、竹内ふみ子訳 | シンフォニア,1985 | |
★☆☆ | ヘンデルの生涯とメサイア | ピーター・ジェイコビ著/熊木晟二・玉田由紀子 訳 | 日本基督教団出版局 1989 |
メサイア・対訳情報 Messiah Translations
『メサイア』の日本語対訳はいろいろな方が作られています。文語調、口語調、聖書に忠実なもの、楽譜と聖書の関係を読み解いたもの、信仰の立場からのもの、歴史的文脈からのものなど、さまざまです。 |
メサイア・リンク集 Messiah Links
『メサイア』を愛する人は日本国内にもたくさんいらっしゃいます。 |
●くまさんのメサイア・ホームページ http://oma.in.coocan.jp/messiah/
「くまさん」こと大間哲さんの運営するメサイア情報ページです。
●ハレルヤ・ハレルヤ http://www007.upp.so-net.ne.jp/sdg/
渡辺従道さんの運営するメサイア情報ページです。
●ヘンデル協会 http://www.ylw.mmtr.or.jp/~johnkoji/Messiah/
名古屋で1965年からメサイアを歌い続けている団体のページです。
●SING-INメサイア京都 http://homepage.mac.com/sing_in_messiah/
京都でメサイアの「シング・イン」(シング・アロング)を続けている団体のページです。
●アンサンブル・ヴォーチェ http://www.prmvr.otsu.shiga.jp/EnsembleVoce/index.html
京都でオーケストラ付きの合唱曲を演奏している団体のページです。
取り上げる曲ごとに作曲家や作品の研究も。ヘンデルとメサイア関連のページはこちら。
http://www.prmvr.otsu.shiga.jp/EnsembleVoce/Handel/Handel0.html
●立教大学メサイア演奏会 http://www.rikkyo.ne.jp/~z4000086/
立教大学関係の諸音楽団体が協力して始めた、毎年恒例のメサイア演奏会のページ。学内外に関わらず広く参加者を募っているそうです。
●鎌倉メサイアシングアロング
http://www.geocities.jp/messiahkama/
鎌倉でメサイアの「シング・アロングを続けている団体のページです。
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