春日 保人 (かすが やすと) バリトン


撮影: 長澤直子

東京藝術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院古楽科バロック声楽専攻修了。

バロックジェスチャーによってヘンデルの歌劇《リナルド》(日本初演)アルガンテ役、《アグリッピーナ》クラウディオ役に出演し各音楽誌で好評を受ける。

またフィリドールの音楽舞踏喜劇《太ったカトスの結婚》(世界初蘇演)にてタイトルロール役で出演、そのユニークでコケティッシュな演奏は多くの人の心に刻み込まれた。邦人作品にも出演は多く、信時潔作曲の交声曲《海道東征》のバリトンソロや、安藤由布樹作曲《この灯は永遠に》の青年達雄役に出演している。

’01年よりアントネッロのヴォーカルとして活躍し、’06,’07年に『目白バ・ロック音楽祭』に出演。ニコラウ・デ・フィゲイレド氏と共演を果たす他、東京国立博物館のダ・ヴィンチ展開催に伴い、NHK-BSHiにて『受胎告知』の前でダ・ヴィンチ作曲の歌曲などを演奏する。

熊本市「人づくり基金」の助成を受けトリノに留学中、レッジョ・エミリア『ポリフォニー音楽祭』に招聘されリサイタルを開催、好評を博した。バッハの各受難曲やカンタータ、ベートーヴェン《交響曲第9番》、ブラームス《ドイツ・レクイエム》やフォーレ《レクイエム》などそのレパートリーは広く、中世・ルネサンスからバロック、古典派から現代曲までと各分野で高く評価されている。

日本ヘンデル協会会員。

●ホームページ: http://www.geocities.jp/yasutokasuga/

(2007年5月現在)